断熱材にもいろいろある

「断熱材」と一言でいっても、様々な種類のものが存在します。それぞれに特徴がありますので、代表的なものをいくつかご紹介します。

注)解説文の中にある、熱伝導率λ(ラムダ)というのは、その物質がもつ熱の伝えやすさを表す指標で、小さければ小さいほど 「断熱性が高い」ことを表しています。

鉱物系 熱伝導率
λ:
グラスウールグラスウール 0.036~0.0475 短いガラス繊維で出来た綿状の素材。
室内側に防湿気密シートの設置が必須。シートの正確な施工や、隙間のないグラスウールの充填は容易ではない。
撥水性はあるが、長期的な水分では湿潤する。耐火性は高い。
ロックウールロックウール 0.036~0.047 玄武岩、鉄炉スラグなどに石灰を混合し、高温で溶解して生成する人口鉱物繊維。
グラスウールと同様、防湿気密シートの設置が必須。精度の高い充填も容易ではない。
撥水性はあるが、長期的な水分では湿潤する。耐火性は高い。
石油系 熱伝導率
λ:
ウレタンフォームウレタンフォーム 0.023~0.029 合成樹脂中にガスを細かく分散させ、発泡状(フォーム)または、多孔質状に成形する。
比較的水に強いが紫外線に弱い。また熱伝導率は経時変化し最終的には2割ほど低下するといわれている。
製品投入エネルギー量がとても多い。
ポリスチレンフォームポリスチレンフォーム 0.028~0.043 ビーズ法と押出法と呼ばれるものがあり、ビーズ法はいわゆる発泡スチロールのこと。
石油系の中では、比較的安価。炭化水素発泡剤・難燃剤を含むポリスチレンビーズを水蒸気を用いて発泡・融着させて製造する。
吸放湿性が低いが水に強く、長期的な変化もほとんどない。
フェノールフォームフェノールフォーム 0.022~0.036 石油系の中では比較的歴史が古い材料。
断熱性能が高く、経年劣化も5~10%程度と小さい。
防火性に優れ煙や有毒ガスの発生もほとんどない。
紫外線には弱い。
自然素材系 熱伝導率
λ:
セルロースファイバーセルロースファイバー 0.040 新聞古紙を粉砕して加工したリサイクル製品。
新聞の材料であるパルプ、つまり木質繊維でできている。
調湿性や、湿気容量が大きく、繊維間の空気層による吸音効果が特長で、充填工法による精度の高い施工が可能。
製品投入エネルギー量がとても少ない。
羊毛羊毛 0.040~0.044 羊毛でできたマット状の断熱材。
製品投入エネルギーは少ない。
燃えないが、熱が加わると溶けて少しずつ煤を出す。吸放湿性は高い。
木質繊維板木質繊維板 0.051~0.052 木材加工現場からの廃材や、製材の端材などの木質系廃棄物をチップ化して利用したもの。
木質繊維を解繊することで断熱性能を向上させる。
吸放湿性が高い。
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